歯医者に通院していて、疑問に思ったり不思議に感じたりすることはありませんか? ここでは患者さんが感じる「なぜ?」についてお答えいたします。
虫歯治療を例にした場合、虫歯を削った後には必ず詰め物・被せ物をしなければなりません。ごく小さな虫歯の場合はすぐに詰めることもできるのですが、削る量が多くなると一日で詰め物・被せ物を作ることはできません。そのため、時間を空けて通院する必要があるのです。
また我々歯科医師は、どの治療段階においても100点満点を取りたいと思っています。そのためにはじっくりと時間をかけて処置することが大切。だから回数を重ねて通院していただくようにしているのです。
そして、口腔内は歯1本だけでできてはいません。口腔内全体を見渡してみて、他に治療の必要があると判断した場合はその治療も行います。通院は面倒だと感じるかもしれませんが、健康な口腔内でいられるためにも最後まで治療を受けるようにしましょう。
保険診療の場合は医院によって費用に大きな違いはありませんが、審美歯科やインプラント治療などの自費診療の場合は、用いる術式や歯科素材によって費用が異なります。また、補綴物(ほてつぶつ)を作る技工所によっても価格設定は異なります。技工所の設備や技術によって金額に差が出る場合があり、これらの結果として歯科医院によって治療費が変わることになるのです。
歯科診療における初診料は法律で定められた額であり、その価格を歯科医院が設定しているわけではありません。なお、再診時においては初診料が発生しないケースもあります。
当院でもなるべく患者さんをお待たせしないよう配慮はしているのですが、時間をかけてじっくり治療を行おうとすると、予定の時間を過ぎてしまう場合があります。また、緊急性の高い患者さんが来院された場合は、その方を優先することもあります。その際は、どうかご協力いただければと思います。